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【第45回】スマートフォンなどの私用情報機器のリスク管理

【第45回】スマートフォンなどの私用情報機器のリスク管理

患者様の支持を集めて医院経営を成功させるには、大別して3つの要素があります。「事務員の管理と教育」「医院経営に詳しい税理士への依頼」「営業意識を持つ」ことです。

 

スマートフォンの持ち込みについてのリスク管理

近年では、スマートフォンなどの情報機器が発達し、一人一台は手にするようになっています。先生は、職員が私物で利用しているスマートフォンの持ち込みについてのリスク管理は大丈夫でしょうか。

近年のほとんどのスマートフォンは、カメラ機能がついています。当然のことながら、ちょっと操作するだけで、患者さんの個人情報であるカルテなども撮影できますし、それらの画像をインターネット上に投稿することも可能です。

飲食店でアルバイトをする学生が、アルバイト先でふざけた様子を、インターネット動画投稿サイトに投稿して大問題になるケースをよく耳にします。
さすがに医療機関で働く年齢の分別のある人なら大丈夫だろうと思うかもしれませんが、情報が物理的に漏洩する状況を残している中では、万が一の情報流出事故が起きても不思議ではありません。

写真には位置情報が埋め込まれている

またスマートフォンで撮影した写真は、位置情報が埋め込まれています。そのため、患者さんの個人情報が撮影されていなくても、医療機関で撮影された写真であることは、容易に伝わってしまいます。
そうなると信頼回復に大きなコストと時間をかけなければなりません。また、業務中にスマートフォンを操作している職員がいると、他の職員との間で摩擦が生じることもありえます。

「あの人は仕事中に遊んでばかりいるのに、なぜ院長は注意しないんですか?」といった突き上げを受けることにもなりかねません。


こういった二重のトラブルを防ぐためにも、私用のスマートフォンに関して業務中は原則としてロッカーにしまうように指導するほうが無難です。患者様の心証もよくなり、必然的に増患・受診率アップに繋がりやすくなります。

 

 

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