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【第37回】熟練した看護師が患者を遠ざけていないか

【第37回】熟練した看護師が患者を遠ざけていないか

患者様の支持を集めて医院経営を成功させるには、大別して3つの要素があります。「事務員の管理と教育」「医院経営に詳しい税理士への依頼」「営業意識を持つ」ことです。


医療機関を運営するにあたって、看護師をはじめとしたコメディカルは欠かせない存在です。
特に、採血や投薬などといった、患者さんに直接接触する機会を持つ看護師は、医療機関運営にとって欠かせない存在といってもいいでしょう。
実際のところ、患者様に評価される医療機関として、看護師の専門性とヒューマンスキルが大きな要素になっていることが珍しくありません。

 

頼れる存在「看護師」のポジショニングの重要性

患者様は、医師の医学的知識や臨床経験に信頼を求めて来院します。
しかしながら、現在の医療機関の運営システムの中では、採血や注射などといった、患者様にとって、心理的負担になる行為は看護師が担当することが大多数です。
また、患者様からみれば看護師は、医師には及ばないと分かっているものの医療の専門家であることから、「親しみやすい医師」として接するようになることが少なくありません。

精神科領域でいうところの「転移」に似た現象ですが、患者様は医療を受ける立場であることから、このような心理状態に陥ることは責められるべきではありません。

問題なのは、看護師が医師に変わって「医療行為の主体者」となり、患者様をコントロールするようになることが少なからずあることです。
結果として、熟練した看護師が患者様の治療継続するのを阻止してしまったり、果ては医療機関の運営を少しずつ混乱させていくことがあります。

 

看護師の育成も大事だが、看護師と医師との関係性も同時に育てていく


患者様との間に生じたトラブルの大多数が、何らかの形で熟練した看護師が介在するケースと言われていますし、また、診療放射線技師などの他のコメディカルとの間に生じるトラブルも、先述の問題があると指摘する声もあります。

頼れる右腕となる看護師を作るのは大事ですが、先述のような状態に陥らないよう監視することが、先生の負担を減らし、かつ増患につなげることになります

 

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